吉行和子さんといえば、80歳を超える年齢ながら、現在も元気に映画やドラマに出演している現役の女優です。

病気など患っていないか心配ですが、そうした情報は現在のところ耳に入ってきていません。

そんな吉行さんの若い頃のことやある映画の出演のこと、橋爪功さんとの共演についてご紹介します。

 

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吉行和子の若い頃のエピソードについて

吉行さんは幼少時、身体が丈夫ではありませんでした。2歳の頃に小児喘息を発症してしまい、喘息と向き合う日々を過ごしました。

そのため、元気に外を走り回ることができず、家の中で本を読んだり、絵を描いたりする時間を大切にするようになりました。

 

 

中学生になって劇団「民藝」の舞台を観劇して興味を持ち、演劇の世界に入りたいと思うようになりました。

ただ、女優として活躍したいと思ったわけではなく、裏方の仕事をしたいとその当時は思っていました。

高校生の時に、観劇した劇団に応募して、無事採用されます。裏方をしたいと応募しましたが、容姿が美しかったこともあって、女優として鍛錬していくことになりました。

採用された翌年には映画デビューを果たし、その数年後には舞台「アンネの日記」で主役として出演します。

本来主役だった女優が体調不良になったため、代役としての出演ではありましたが、長期間にわたって出演したことで責任感が生まれ、女優としてやっていこうと意思を固めることとなりました。

 

 

私生活では、28歳の時に結婚をしています。お相手の方の詳細な情報は分かっていません。

子供を授かることはなく、4年間の結婚生活ののち、離婚をしています。

離婚をした原因として考えられるのが、料理を全くしなかったことです。

親友の冨士真奈美さんが言うには、料理をすることが嫌いというよりも台所が汚れたりに臭ったりすることが嫌だったそうです。

 

 

また、結婚に対しての憧れのようなものは持っていませんでした。

吉行さんのお父さんは幼い頃に亡くなり、女手一つで育てられましたし、お兄さんの夫婦関係がうまくいっていない様子を側でみていたこともありました。

自身の性格が超マイペースなこともあって、結婚にはどうやら向いていなかったようです。

そして、現在まで独身を貫いています。

 

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吉行和子は映画「愛のコリーダ」に出演していた?

「愛のコリーダ」は、1976年に公開された大島渚監督の映画です。

この映画は、1936年に実際に起きた通称「阿部定事件」を元に作られています。

ただ、過激な演出が多く、芸術かワイセツかをめぐって法廷闘争までになり、この映画は問題作と言われるようになりました。

 

 

この映画に吉行さんは出演していませんが、続編となる映画「愛の亡霊」に吉行さんは出演することになります。

問題作の続編ということで、吉行さんの周囲には、出演に賛成する声は全くといっていいほどありませんでした。

ただ、吉行さんは当たり障りのない役柄ばかりで、体当たりで取り組むことのできる役柄はこないと思っていたところのオファーだったため、出演を快諾しました。

 

 

問題作の続編ということで、過激なシーンも当然のようにありました。

それは縄で縛られ吊るされて、水をかけられ棒で叩かれるというものです。山の中で撮影をしましたが、その日はバケツに水を入れておくと凍ってしまうくらいの寒さで、撮影テストの時は少しぬるめのお湯をかけられましたが、本番では湯気がたつといけないからと冷たい水をそのままかけられました。

長時間吊らされる辛さと水の冷たさで、本当に気を失ってしまうほどでした。

ただ、この映画の出演によって、数多くの賞を受賞し、映画関係者などからの評判が高まり、この後の様々なドラマ、映画への出演につながっていきます。吉行さんの女優人生のターニングポイントになった作品といえます。

 

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吉行和子と橋爪功は息ぴったり!

吉行和子さんと橋爪功さんは夫婦役での共演が数多くあります。

2016年3月に公開された山田洋次監督の映画「家族はつらいよ」でも共演しました。この映画は国民的映画「男はつらいよ」シリーズ終了から20年を経て、監督が新たに挑戦した喜劇映画です。

 

 

これで5回目の夫婦共演となった2人ですが、吉行さんは橋爪さんについて、いまだに分からないことが多くて謎の男というのが素敵、足がすごくきれい、と持ち上げる一方で、橋爪さんは、吉行さんは秘密主義で絶対に自分の心は人に見せないイヤなやつ、と冗談めかして答えています。

 

 

ただ、結婚生活がうまくいかなかった吉行さんですが、演技の根底は普通実生活にあるが吉行さんは想像力で演技できる、スタンスは一切変えないし、色っぽい、とも答えていて、信頼の高さが伺えます。

 

 

また、吉行さんは監督について、カットがかかると無表情になって何を考えているか分からない、気にいらないならすぐに言ってほしい、と注文をつける一方で、橋爪さんも監督は考え事をしていると不機嫌にみえる、家が近いからピンポンダッシュしてやろうかと思う、と冗談めかして答えていて、2人の息がぴったりな様子を垣間見ることができます。

 

 

80歳を超えてもまだまだ現役の吉行さんですので、またスクリーンやテレビなどで元気な姿をみることを期待したいものです。