三苫薫選手といえば、川崎フロンターレからプレミアリーグへ移籍し活躍を続けていましたが、先日行われたワールドカップで「三苫の1mm」と呼ばれるゴールラインぎりぎりからのクロスボールでゴールが生まれ、世界中から注目されました。

そんな三苫選手の性格や英語力、学生時代に書いた論文についてご紹介します。

 

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三苫薫の性格について

三苫選手といえば、今回のワールドカップでの大活躍で今まで以上に注目される存在になりました。

いったんボールを持ってしまえば何かしてくれるのではないか、という期待感が最も大きかった選手です。

周囲からの大きな期待にどのように対処するかインタビューされた際に、毎試合の反省点を練習に生かし、それを積み重ねるしかない、と間髪入れずに答えています。

 

 

また、他の質問に対してもすぐパッと答えていることからも、周りに流されることなく、決断力の高い性格であることが伺い知れます。

サッカーにおいては非常に頼りになる存在ですが、プライベートではそうとも言えないようです。

 

 

口数は決して多いとはいえず、周りのやり取りを端っこで見ているようなタイプだと答えています。

恋愛面においては、女性に慣れていないこともあり、気になる人がいたとしても、時間をかけて徐々に間合いを詰めていくそうです。

 

 

また、相手の変化に対して気付くことができないことが多いようです。サッカーをするうえで大事な要素の一つが状況判断ですが、女性に対してはできていないので、そこは修正したい、とも答えています。

完璧すぎる人間は、あまり愛されません。芯の強い性格の中にそうではない部分も持っているからこそ、周りの人間を惹きつけているのかもしれません。

 

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三苫薫の英語力はすごい!

プロスポーツ選手が海外のチームに移籍して、そのパフォーマンスを最大限に発揮するために、語学の面においては通訳に任せてしまう場合が多いようです。

しかし、三苫選手の英語力は相当なもので、現地のレポーターと全て英語でやり取りすることができるほどです。

特にすごいのが、ミックスゾーンでの取材に対して一人で英語を使いこなしているところです。

 

 

ミックスゾーンとは、試合が終わった直後の選手に対して簡単なインタビューをする場所のことを言います。

この場所でのインタビューは、どのような質問がくるか分からない状態で受けなければなりません。事前にインタビューをすることが分かっていれば、こういう質問が来たらこのように回答しよう、とある意味暗記のように答えを用意しておくことも可能です。

ミックスゾーンで取材を受ける三苫選手の英語は、詳しい人が聞けば多少文法を間違えて使っているところもあるようです。

 

 

ただ、本人が何を言いたいのか、というニュアンスはしっかり伝わっていて、そこが外国の人たちから評価されている大きな理由です。

通訳が代わりに答えてしまうと、自分が言いたいこととは違った解釈で伝わるリスクが存在しますが、そんなリスクもありません。

 

 

また、自分が話すだけではなくて、取材をする記者が多少冗談を交えて質問をした場合にも、その冗談に対してすぐに反応していますので、聞き取りに関しても何も問題がないことがよく分かります。

海外リーグに移籍するサッカー選手は近年たくさん出てきていますが、その中でも三苫選手の英語力はトップレベルにあることは間違いないでしょう。

 

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三苫薫の大学時代の卒業論文のテーマがすごい!

三苫選手は、川崎フロンターレのユースチームに所属をしていましたが、高校卒業後トップチームへの誘いを断り、筑波大学へ進学することになります。

大学では、体育学や運動生理学、栄養学など様々な学問を学びました。それまでは密度の濃い練習やそれをどのように実際の試合に生かしていくかを中心に考えていましたが、論理的な視点からサッカーをとらえることのできるいい機会になったようです。

 

 

そんな三苫選手の卒業論文のテーマが「なぜ、自分のドリブルは抜けるのか」だと言われています。

本人はこんなタイトルではない、と否定していましたが、実際のテーマは「サッカーの1対1場面における攻撃側の情報処理に関する研究」ということですので、ニュアンスは全く同じといえます。ドリブルをする時の視線が他の選手とは異なっている、という仮説を立てて、小型のアクションカメラ「GoPro」を使いながら検証を重ねました。

 

 

卒業論文の指導をした小井土正亮監督は、すごくまじめにやっていた、すぐにどうしたらいいか、と聞きにくることはせず、最後まで自分で考えながら課題をクリアしていった、などと答えています。

 

 

論文のテーマに対する答えは、パスを受ける前の視線の違いにありました。

三苫選手の場合は、パスを受ける直前まで目の前の相手とスペースを把握し、ドリブルを始めても下をほとんど向くことはありません。

フェイントをかけて、相手の重心をずらすことを意識したドリブルをして抜いていきます。

三苫選手が書いたドリブルのメカニズムは、今でも大学に保管されていて、非常に貴重なものといえます。

 

 

今回のワールドカップではジョーカーの起用をされましたが、4年後のワールドカップではエースとしての役割が大いに期待されます。

まずはクラブチームでしっかり結果を残して、日本代表での活躍につなげてほしいものです。